2011/08/09
~食べごろ 旬の食材紹介~
◆スイカ◆
今年はスイカの価格が高騰しているというニュースが流れていますが、夏の果物といえばスイカが思い浮かびます。
甘い果汁をたくさん含んでいて、暑い夏には冷やして食べるとのどの渇きが潤い、涼しさを感じます。ひとつが大きく、一回にたくさんの量を食べることができるので十分に水分補給ができます。また、果汁には水分だけでなく、ビタミンやミネラルも含まれています。そして、スイカを食べるときには甘味を出すために塩をかけます。水分と同時にビタミンやミネラル、塩分の補給ができるので汗をかく夏の水分補給にはとてもよい果物です。
果汁には利尿作用があるカリウムを多く含んでいるので体のむくみをとる効果があります。
赤い果肉には、カロテンやリコピンが含まれていて、カロテンには免疫力を高める効果や疲れ目を防ぐ効果、リコピンには細胞の老化を防ぎ細胞や肌の健康を保つ効果があります。
◆イワシ~鰯~◆
鮮度が落ちやすいので漢字では「魚」偏に「弱い」と書きます。
サンマやサバと同じく背が青い魚です。背が青い魚は脂肪分が多いのですが、この脂肪は不飽和脂肪酸というもので血管内のコレステロールを下げる効果があり、体の中では良い働きをします。ですが、脂肪が多いためカロリーが高い魚です。食べ過ぎには注意しましょう。
静岡でよく見かける「しらす」はイワシの稚魚です。生・釜揚げ・乾燥と食べ方はいくつかありますが、しらすは頭から尻尾まですべて食べられるのでカルシウムの補給ができます。しかし、釜揚げやちりめん干しには塩味がしっかりついているので食べすぎには注意しましょう。
イワシをはじめ背が青い魚は、脂肪が多く魚の臭味があり苦手に感じる方も多いのではないでしょうか。香りのあるものや甘辛い味に調理すると食べやすくなります。
~イワシのカレームニエル~
【材料 2人分】
・イワシ ・・・ 4枚 付け合わせ用野菜
(開いたもの 1枚40g程) ・エリンギ
・塩・コショウ・・・適量 ・ピーマン
・小麦粉 ・・・ 小さじ2 ・トマト など
・カレー粉 ・・・ 小さじ1
・ 油 ・・・ 適量
【作り方】
①イワシの両面に塩・コショウをふる。付け合わせ用の野菜は食べやすい大きさに切る。
②ビニール袋に小麦粉とカレー粉を入れてよく混ぜ、①のイワシを入れて粉をまぶす。
③フライパンを熱して多めの油をしき、②のイワシを皮を下にして焼く。裏返すときに、エリンギとピーマンを加えて魚といっしょに焼く。
④魚が焼けたら、皿に魚を盛り付ける。付け合わせの野菜は再度火にかけて味をつけてから盛り付ける。
カレー風味で食べやすく、夏の食欲がないときにも箸が進みます。
~知りたい!「食」の基本~
◆さ・し・す・せ・そ◆
料理でよく聞く「さしすせそ」。これは調味料を入れる順番です。どんな調味料を指しているかご存じですか?
・さ→「砂糖」 分子が大きく味がしみ込みにくいので最初に入れます
・し→「塩」 溶けにくいので早く入れます。砂糖よりも分子が小さいため砂糖の後で入れます
・す→「酢」 酸味は加熱時間が長くなるほど弱くなります
・せ→「しょうゆ」 液体で混ざりやすく、味がしみ込みやすく、香りを活かすために後に入れます
焦げやすいので注意しましょう
(以前、「しょ」は「せ」を使って書き表しました)
・そ→「みそ」 香りを活かすこと、焦げやすいことで最後に入れます
しょうゆと違って溶けにくいので、煮汁などでのばしてから入れると溶けやすくなります
今は、この5つ以外にも様々な調味料があり、各国の料理を家庭で作る日本では「さしすせそ」に当てはまる料理は少なくなりました。しかし、「さしすせそ」は料理をおいしく作るための昔からの日本の知恵。和食を作る時には思い出してください。