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9月

2011/09/06

~食べごろ 旬の食材紹介~

◆さんま~秋刀魚~◆

 秋の魚といえば「さんま」が思い浮かびます。新鮮なさんまが出回る時期は短く、秋にだけ店頭で見かけます。
 さんまは脂質を多く含み、エネルギーが高いのが難点ですが、脂質には不飽和脂肪酸を多く含むので、イワシ同様、血管内のコレステロールを低下させる効果があります。コレステロールが気になる人にはお勧めしたい魚です。
 さんまには大根おろしやレモン、かぼすなどを添えます。大根おろしの辛味や柑橘類の酸味でさっぱりと食べられるのはもちろんですが、大根に含まれる「アミラーゼ」という酵素の働きで消化を助けるという効果があります。また、柑橘類の酸には胃を活発に働かせて胃酸の分泌を促す効果があります。脂を多く含み消化しにくいさんまを、付け合わせの食材が消化吸収を助けて胃腸を守ります。付け合わせの野菜を残してしまう人も今日から食べてみませんか?

 

◆なし~梨~◆

 甘味があってみずみずしく、シャリッという食感が特徴の果物です。幸水、豊水、20世紀など品種も豊富です。最近は見かけなくなりましたが、小ぶりで肉質が少し硬くコリっという歯ごたえのある「長十郎」という梨もあります。
 歯ごたえのある果肉は食物繊維を多く含むので便秘解消が期待できます。水分を多く含んでいるという点もよいですね。
 梨は、皮のすぐ下が甘く、芯に向かって酸っぱくなります。皮は薄くむいて、芯は大きめに取り除くと甘味のある部分が多く残ります。
 

      

 

 

 

  幸水(左)と豊水(右)  
 
幸水や豊水は赤梨という種類で、赤梨は熟すと皮の斑点が大きくなるそうです。

 

 

 

~知りたい!「食」の基本~

◆適量・適宜・少量・少々◆

 料理の本では「適量」「適宜」「少量」「少々」という言葉を使っています。これらの言葉は、それぞれ意味が違うことをご存じですか?
 
 ・適量・・・ちょうどよい量を必ず入れること
 ・適宜・・・必要であれば入れること
 味を見ながら、おいしいと感じる量を入れるのが「適量」。好みに、自由に、入れても入れなくてもよいのが「適宜」。肉や魚の下味やスープなどの塩、コショウは「適量」、トッピングの青のりやおろし生姜は「適宜」と使い分けています。
 
 ・少量・・・塩などの粒(粉)状のものは親指・人差し指・中指でつまんだ量(ひとつまみ)
       しょうゆなどの液体はさっとかける量
 ・少々・・・少量よりさらに少ない量
       親指・人差し指でつまんだ量および1~2滴にあたる
 「少量」「少々」には「これ」という決まった量があります。