2012/04/06
食べごろ 旬の食材紹介
◆緑茶~りょくちゃ~◆
静岡でお茶といえば「緑茶」です。食事のとき、職場や家庭での休憩のとき、お茶菓子と一緒になど、お茶を入れるときには必ず緑茶です。
静岡では4月23日に新茶の初売りが行われましたが、昔から、立春から数えて88日目を八十八夜といい、茶の新芽を摘み取る目安としてきました。(今年は閏年なので5月1日)
この日に摘み取るお茶は、不老長寿の縁起物とされます。今ではハサミや機会を使って茶葉を摘み取りますが、八十八夜の初摘みには、新芽を手で摘み取る茶農家もあります。煎茶の中でも手摘みのお茶は、上質のものといわれています。
緑茶の茶葉は「煎茶」と「番茶」に分かれています。「煎茶」は5月初旬(一番茶)~8月頃(四番茶)までに摘み取られる茶葉を加工したものです。「番茶」は、それ以降の少し硬くなった茶葉を加工したものです。
お茶には他にも「玉露」という高級な茶葉があります。玉露は、摘む20日ほど前から直射日光に当てずにおいた芽を摘み取って加工したものです。お茶を入れるときの湯の温度は、60度程に冷ましたものを使います。「玉露」の抽出液には、タンパク質やビタミンCが多く残るため、煎茶や番茶とは異なった味わいがあります。
知っておこう!「食」のマナー
◆お茶の入れ方◆
普段、お茶をどのように入れていますか?お茶は、入れ方によって香りや味に違いがでます。静岡では緑茶をよく飲むので、おいしい緑茶の入れ方を紹介します。
① 人数分の湯のみに湯を8分目ほど入れて冷まします。
目安は 新茶→1人分 60ml、70度
並茶→1人分 90ml、90度
② 茶葉を急須に入れる。
目安は5人で10g(大さじ2杯、またはティースプーン4杯ほど)
※少人数のときは茶葉を少し多めに入れる
③ ①の湯を急須に注いで60秒ほど待つ
(深蒸し茶は30秒ほど)
④ 湯のみへ注ぐときは、湯のみによって濃淡がないように、少しずつ廻しつぐ。
急須のお茶は最後の一滴まで絞りきる。
2煎目は湯を入れてから10秒ほど待つ。
◆お客様にお茶を出すときは・・・
① 茶たくと湯のみは別にしてお盆に準備する(ふきんも準備)
② お盆は両肘を体につけて胸の高さで持つ。
③ 湯のみの糸底をふいて茶たくにのせ、上座のお客様から出す。
④ お客様の右側に出すときは、右手でしっかり持ち、左手を添えて両手で置く。
(左側の場合はその逆)
※隣同士の間が狭いときには、「失礼します」と声をかけましょう
「熱いうちにどうぞ」と一言添えると親切です