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6月

2012/05/17

~食べごろ 旬の食材紹介~

◆あじ~鯵~◆

 一年中出回っていますが、夏が一番おいしい時期です。味が良いから「あじ」という名前がついたそうです。
 サバやイワシと同じ青背魚。タンパク質や不飽和脂肪酸が豊富です。不飽和脂肪酸は、血液中の余分なコレステロールを肝臓へ運んで血管にコレステロールがつくのを防ぐ働きや血栓を作りにくくする働きがあります。
 鯵の身はクセがなく、ほどよい脂があるので食べやすく、刺身や焼魚、煮魚、フライ、天ぷらなどいろいろな料理に利用できます。
 沼津や伊豆では干物作りが盛んです。沼津の給食では、あじの干物を素揚げにしたものが提供されるようです。頭や骨もすべて食べることができればカルシウムの補給になります。小さな豆あじも、から揚げにして丸ごと食べることができます。

 

◆きゅうり~胡瓜~◆

 一年中出回っていますが、夏が旬の野菜。カリッとした食感がよく、水分が多いので、そのままかじってもおいしい野菜です。きゅうりは水分だけでなく、カリウムも多く含んでいます。カリウムは、塩分が過剰摂取されたときに、体内の余分なナトリウムを体外に排泄する働きがあります。このとき、カリウムも一緒に排泄されるので、濃い味を好む人はカリウムが不足しやすくなります。カリウムは生で食べる野菜や果物、海藻などに多く含まれています。
 きゅうりは生で食べることが多い野菜です。そのままでもおいしく食べることができますが、調理をする際は、下処理をすることでおいしさが倍増します。その下処理方法を紹介します。
 ・板づり・・・まな板の上にきゅうりを置き、塩を少し振りかけてコロコロ転がす
        イボが取れるので口当たりがよくなり、色も鮮やかになる
 ・たたく・・・まな板にきゅうりを置き、めん棒などでたたきつぶす
        細胞が壊れて味がしみこみやすくなる
 ・塩もみ・・・小口切りにして塩を振り、しばらくおいた後で水気を搾る
        余分な水分が抜けて味がつきやすくなる

 

 あじときゅうりを使った夏にぴったりの料理を紹介します。
 ~あじの南蛮漬け(2人分)~
 ・あじ・・・2尾       ・きゅうり・・・1本
 ・小麦粉・・・適量     ・玉ねぎ・・・20g
 ・揚げ油          ・酢  ・・・・50cc
                ・砂糖・・・20g
                ・塩 ・・・少々

 ① あじは三枚に下ろして、少量の塩と酒(分量外)をふる。
 ② きゅうりと玉ねぎは薄くスライスして少量の塩(分量外)をふる。しばらく置いた後、水気を搾る。
 ③ 酢と砂糖、塩を合わせて②を加えて混ぜる。
 ④ ①のあじの水気をふいて小麦粉をまぶして油で揚げる。熱いうちに③に漬ける。
    冷蔵庫で冷たく冷やしてもよい。

 お酢のさっぱりした味で食べやすく、野菜も一緒に食べることができます。野菜はトマトやにんじん、みょうが、わかめ、貝割菜などあるものを使ってください。
 また、合わせ酢には、しょうゆや唐辛子、ごま油などを加えてもよいです。

 

~6月は食育月間~

 食育基本法では、「毎月6月は食育月間 毎月19日は食育の日」と定めています。食育月間ではイベントや広報活動を通して食育の周知と定着を図ります。静岡市健康づくり推進課では、関東農政局静岡地域センターとの共催で、静岡市役所1階ロビーにて食育展示を行います。土日を除く6月14~21日の間、静岡市役所1階ロビー(御幸町通り側)で行っていますので、お越しの際にはぜひお立ち寄りください。
 食育というと、野菜を育てる・調理体験・農林漁業体験をするなど、特別で毎日できないことを思い浮かべませんか?実は、食育はもっと身近で道具も何も必要ない日常生活の中でも行うことができます。どんなことか例をあげると・・・
  
  ・朝、少し早く起きて朝食を食べる
  ・毎日、3食の食事を食べて生活リズムを整える
  ・食べる前に「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをする
  ・などなんでも食べる
  ・よく噛んで食べる
  ・マイコップやマイ箸を持つ など

日常の中で何気なくしている事ばかりです。日常生活の中から食について興味をもてば「料理や後片付けをする」「食事のマナーを学ぶ」「家庭菜園」「食材や食品の選び方を学ぶ」などへ広げていくこともできます。

 そして、静岡市では「みんなで楽しく食べよう」をテーマに食育活動を行います。家族や友人・仕事の仲間などと食事をすることで料理のおいしさや食事の楽しさを感じ、食について学びましょう。ひとり暮らしや習い事・仕事で遅くなるなど、誰かと一緒に食事をする機会を持つことは難しいと思いますが、毎日・毎食ではなくても、朝食だけ・昼食だけ・休日だけ・ノー残業デーだけなどできることから「みんなで楽しく食べよう」を実践してみませんか。