3月
2011/02/25
~日本の 伝統・行事 紹介~
◆ひな祭り◆
桃の節句ともいわれます。
ひな祭りといえば「ひな人形」。もともとは、紙を「ひとがた」に切りぬいて、けがれを移して川や海へ流すという「流しびな」が主流でした。現在のような「ひな人形」になったのは、江戸時代で一部の裕福な家庭で飾っていました。明治以降、一般家庭にも広がり、ひな人形を飾って女児の成長を祝うようになりました。
静岡県では、ひな人形やひな具の生産を江戸時代から行ってきました。昭和初期には、全国有数の生産地となりました。
◆ひな祭りの行事食◆
ひな祭りというと、どんな料理が思い浮かびますか?ひし餅や白酒、ひなあられを飾り、ちらし寿司やハマグリのお吸い物が食卓に…と春の節句だからでしょうか、桃や黄、緑、白と華やかな色合いのものが多いですね。桃色は「桃の花や太陽」、緑は「よもぎなどの若草が萌える色」、白は「澄んだ空気や雪」を表しています。
色鮮やかな、ひな祭りの行事食について紹介します。
◎ちらし寿司 … 椎茸や人参などを煮たものをすし飯に混ぜ、卵やレンコン、えび、菜の花、桜でんぶなどを飾った家庭で作る行事食
○ハマグリの吸い物…二枚貝は互いの殻以外とは組み合わされないので、夫婦和合を意味する縁起物
○草もち … 旬(よもぎ)の生命を授かるもの、また、邪気を払う食べ物
○白酒 … たまたま清酒がなく、みりん+もち米で作ったのが最初。本来は、清酒に桃の花を浮かべた桃花酒が正式
◎ぬた … 祝いの席にはかかせない、野菜や魚介類を酢味噌で和えた料理。ぬるっとしたところが「沼田(ぬまた、ぬた)」に似ているところから、料理名がついた
◎ひしもちや…桃、緑、白は、桃花や若草、雪などを表し、食べることでエネルギーを得る
○ひなあられ また、餅は稲の霊力を宿し、邪気を払う力がある食べ物
他にも、それぞれの家庭や地域で、ひな祭りに欠かせない料理や、ちらし寿司やぬたに使う食材に違いがあるかと思います。
上記で紹介した行事食のうち◎のものは、静岡市健康づくり推進課で作成したメニュー集「静岡の味を食卓に~伝えたいふるさとの味~」で紹介しています。
~静岡市 旬の食材 紹介~
◆花わさび・茎わさび◆
旬 →3~4月(わさびの根は通年)
産地→葵区有東木
春になると、白い小さなわさびの花が咲きます。わさびというと根の部分をすりおろして刺身やそばにつける薬味のイメージが強いですが、花も含めて茎や葉を天ぷらやお浸しなどにして食べます。シャキシャキした歯ごたえとピリッとした辛味がごはんに合います。花わさびは春だけですが、茎わさびは春と秋が軟らかくおいしく食べられるときです。
また、酒かすで漬けたわさび漬けには茎わさびが入っています。わさび漬けは、ごはんやかまぼこにつけて食べますが、マヨネーズと合わせて野菜やじゃが芋と和えるなど、調味料として使うと料理の幅が広がります。

わさびの花

わさびの花の昆布和え
◆しらす◆
旬 →3~12月
産地→駿河区用宗
温かくなるとしらす漁が始まります。獲れたてが味わえる静岡では、刺身や釜ゆで(塩ゆで)で食べます。

釜ゆでしらす と 生しらす(刺身)
しらすはいわしの稚魚です。頭から食べられるので、カルシウムや鉄分が多く、体に良い魚特有の脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサ塩酸)やEPA(エイコサペンタ塩酸)も含んでいます。
しらすは生や釜ゆで以外にも、しらす干しやたたみいわしに加工されます。また、おせち料理の田作りもいわしの稚魚です。
しらすには、しっかり塩味がついています。臭味が少ないので食べやすく、ごはんやお酒に合うのでたくさん食べてしまいますが、塩分を気にしている人は食べる量に気をつけてください。
~食と健康の ひとこと~
温かくなると、たけのこやわらび、タラの芽などの山菜や、ワカメや昆布、ヒジキなどの海藻類が旬を迎えます。山菜や海藻は食物繊維が豊富な食べ物です。山菜の食物繊維は水に溶けないもので、腸内で水分を吸収してガサを増やして便を出しやすくします。また、海藻の食物繊維は水に溶けるもので、血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロールの吸収を防ぎます。
食物繊維には2種類あり、体の中での働きが違います。
野菜やキノコ、穀物、豆に含まれる食物繊維は水に溶けにくい(不溶性)ものが多く、海藻やなめこ、オクラ、納豆などのヌルッとした食べ物やこんにゃく、熟した果物には水に溶けやすい(水溶性)食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は摂りにくい栄養素のひとつですが、自分に必要な食物繊維を多く含む食べ物を食事に加えると、症状が改善します。
春の息吹を感じて香りや美味さを味わうことができる旬の食材を料理に加えて食物繊維を摂ってみませんか。
◆ひな祭り◆
桃の節句ともいわれます。
ひな祭りといえば「ひな人形」。もともとは、紙を「ひとがた」に切りぬいて、けがれを移して川や海へ流すという「流しびな」が主流でした。現在のような「ひな人形」になったのは、江戸時代で一部の裕福な家庭で飾っていました。明治以降、一般家庭にも広がり、ひな人形を飾って女児の成長を祝うようになりました。
静岡県では、ひな人形やひな具の生産を江戸時代から行ってきました。昭和初期には、全国有数の生産地となりました。
◆ひな祭りの行事食◆
ひな祭りというと、どんな料理が思い浮かびますか?ひし餅や白酒、ひなあられを飾り、ちらし寿司やハマグリのお吸い物が食卓に…と春の節句だからでしょうか、桃や黄、緑、白と華やかな色合いのものが多いですね。桃色は「桃の花や太陽」、緑は「よもぎなどの若草が萌える色」、白は「澄んだ空気や雪」を表しています。
色鮮やかな、ひな祭りの行事食について紹介します。
◎ちらし寿司 … 椎茸や人参などを煮たものをすし飯に混ぜ、卵やレンコン、えび、菜の花、桜でんぶなどを飾った家庭で作る行事食
○ハマグリの吸い物…二枚貝は互いの殻以外とは組み合わされないので、夫婦和合を意味する縁起物
○草もち … 旬(よもぎ)の生命を授かるもの、また、邪気を払う食べ物
○白酒 … たまたま清酒がなく、みりん+もち米で作ったのが最初。本来は、清酒に桃の花を浮かべた桃花酒が正式
◎ぬた … 祝いの席にはかかせない、野菜や魚介類を酢味噌で和えた料理。ぬるっとしたところが「沼田(ぬまた、ぬた)」に似ているところから、料理名がついた
◎ひしもちや…桃、緑、白は、桃花や若草、雪などを表し、食べることでエネルギーを得る
○ひなあられ また、餅は稲の霊力を宿し、邪気を払う力がある食べ物
他にも、それぞれの家庭や地域で、ひな祭りに欠かせない料理や、ちらし寿司やぬたに使う食材に違いがあるかと思います。
上記で紹介した行事食のうち◎のものは、静岡市健康づくり推進課で作成したメニュー集「静岡の味を食卓に~伝えたいふるさとの味~」で紹介しています。
~静岡市 旬の食材 紹介~
◆花わさび・茎わさび◆
旬 →3~4月(わさびの根は通年)
産地→葵区有東木
春になると、白い小さなわさびの花が咲きます。わさびというと根の部分をすりおろして刺身やそばにつける薬味のイメージが強いですが、花も含めて茎や葉を天ぷらやお浸しなどにして食べます。シャキシャキした歯ごたえとピリッとした辛味がごはんに合います。花わさびは春だけですが、茎わさびは春と秋が軟らかくおいしく食べられるときです。
また、酒かすで漬けたわさび漬けには茎わさびが入っています。わさび漬けは、ごはんやかまぼこにつけて食べますが、マヨネーズと合わせて野菜やじゃが芋と和えるなど、調味料として使うと料理の幅が広がります。

わさびの花

わさびの花の昆布和え
◆しらす◆
旬 →3~12月
産地→駿河区用宗
温かくなるとしらす漁が始まります。獲れたてが味わえる静岡では、刺身や釜ゆで(塩ゆで)で食べます。

釜ゆでしらす と 生しらす(刺身)
しらすはいわしの稚魚です。頭から食べられるので、カルシウムや鉄分が多く、体に良い魚特有の脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサ塩酸)やEPA(エイコサペンタ塩酸)も含んでいます。
しらすは生や釜ゆで以外にも、しらす干しやたたみいわしに加工されます。また、おせち料理の田作りもいわしの稚魚です。
しらすには、しっかり塩味がついています。臭味が少ないので食べやすく、ごはんやお酒に合うのでたくさん食べてしまいますが、塩分を気にしている人は食べる量に気をつけてください。
~食と健康の ひとこと~
温かくなると、たけのこやわらび、タラの芽などの山菜や、ワカメや昆布、ヒジキなどの海藻類が旬を迎えます。山菜や海藻は食物繊維が豊富な食べ物です。山菜の食物繊維は水に溶けないもので、腸内で水分を吸収してガサを増やして便を出しやすくします。また、海藻の食物繊維は水に溶けるもので、血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロールの吸収を防ぎます。
食物繊維には2種類あり、体の中での働きが違います。
野菜やキノコ、穀物、豆に含まれる食物繊維は水に溶けにくい(不溶性)ものが多く、海藻やなめこ、オクラ、納豆などのヌルッとした食べ物やこんにゃく、熟した果物には水に溶けやすい(水溶性)食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は摂りにくい栄養素のひとつですが、自分に必要な食物繊維を多く含む食べ物を食事に加えると、症状が改善します。
春の息吹を感じて香りや美味さを味わうことができる旬の食材を料理に加えて食物繊維を摂ってみませんか。
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