2月
2011/01/27
~日本の 伝統・行事 紹介~
◆節分◆
立春の前日。
季節のすき間に当たる日には、邪気が入りやすいとされているので、魔除けのおまじないが発達しました。「ヒイラギイワシ」は、ヒイラギのトゲとイワシの臭さで邪気を追い払います。「豆まき」は、霊力があるとされている五穀の一つである豆をぶつけて鬼(邪気)を追い払います。また、自分の年齢分(数え年)の数だけ豆を食べ、体を邪気から守り、健康に過ごすことを願います。
最近では節分の日に、「恵方巻き」という太巻き寿司をスーパーやコンビニなどで見かけます。「恵方巻き」は、その年の縁起の良い方角(恵方)を向いて、太巻き寿司を1本丸かじりをするという関西の風習が日本全国に広がりました。
今年の恵方は「南南東」です。太巻き寿司を食べる時には、目を閉じて無言で食べきると、無病息災、商売繁盛などのねがいがかなうそうです。
◆針供養◆
2月8日の事始めの日に行われます。この日は、針仕事を休む日とされているので、古くなった針や折れた針などを、軟らかい豆腐やこんにゃくに刺して、裁縫仕事で使った針に感謝をし、神社に納めて供養し、裁縫の上達を願います。
最近では、家庭での針仕事が少なくなったために、家庭での行事としての針供養はすたれてしまいましたが、和裁・洋裁の仕事をしている人たちは行っています。昔からの行事がすたれていくことは、日本人の心遣いが忘れられるようで寂しくなります。
~静岡市の 旬の食材 紹介~
◆キンカン◆
旬 → 2~3月
産地→ 清水区
かんきつ類の中では最小のものです。キンカンは酸味が強く、そのままでは食べることができませんが、清水区で栽培されているキンカン(品名:こん太)は、酸味が少なく甘味が強いので、そのままでも食べられます。果肉が少ないため酸味が少ないのが特徴です。
清水市で栽培されている「こん太」 表面がツルっとしている

果肉がほとんどない。オレンジの皮の部分は少し硬いけど、白い部分は軟らかくて甘い
かんきつ類の皮には、カロテンやビタミンE、食物繊維が含まれています。これらは、体内の酸化や老化を防ぎ、機能の低下を防ぎます。そのまま皮ごと食べられるキンカン…食べてみたいですね。
~キンカンの甘露煮の作り方~ (酸っぱいキンカンを使います)
①ヘタを取ってきれいに洗う
②竹串で刺して穴をあけるか、包丁で切れ目を入れる
③たっぷりの湯で3分程ゆで、ザルにあけて湯をきる
④鍋に砂糖、水、③を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして30分程煮る。
※砂糖はキンカンの半分量、水はキンカンがかぶるくらいの量
◆大豆◆
節分の豆まきでは「炒り大豆」を使うので、大豆について紹介します。
夏の青い時期に収穫したものは「枝豆」としてゆでて食べます。収穫せずにそのまま置いて乾燥させると「乾燥大豆」になり保存できます。
乾燥大豆は、たっぷりの水に一晩浸けてから軟らかくなるまでゆでて料理に使います。「五目豆」や「ひじきと大豆の煮物」など煮豆に使いますね。他にも、炊き込みご飯やスープ、かき揚げなどにも使います。
ゆで大豆をつぶして作る「豆乳」からは、豆腐や湯葉を作り、豆腐からは厚揚げや油揚げ、がんもなどを作ります。また、ゆであがった大豆を納豆菌で発酵させると納豆になります。味噌や醤油も大豆を発酵させた食品です。大豆を使った食品はたくさんありますね。
大豆や大豆製品には、植物性タンパク質や食物繊維が豊富です。また、イソフラボンという成分も含まれ、これは女性ホルモンと同じ働きをします。脂質を含みますが、コレステロールを含まないという特徴があります。
~食と健康の ひとこと~
静岡県では、学校給食での完全給食(主食、おかず、牛乳がそろった給食)実施率は96.6%です。給食が楽しみだった、苦手だった、このおかずが大好きだったなど思い出があると思います。
明治22年に山形県の鶴岡町で提供されたのが、日本初の給食です。その後、昭和21年12月24日に、東京・千葉・神奈川で試験的に学校給食が始まりました。この日を記念して12月24日が給食記念日となりましたが、この日は冬休みのため、1ケ月後の1月24~30日を全国学校給食記念週間としています。
この1週間では、給食が始まった頃の食事を再現したり、地場産品を使ったり、世界各地の料理を紹介したりと、日常とは違った料理を提供しています。
また、学校給食では、行事食や郷土料理なども取り入れています。保育園では、2月の節分の日に「鬼面ライス」という行事食を取り入れている園があります。焼きそばやウインナー、ちくわ、グリンピースなどを使って、鬼の顔を作ります。それを食べて、鬼をやっつけるというものです。
この鬼面ライスの作り方は、健康づくり推進課で作成した「静岡の味を食卓に~伝えたい ふるさとの味~」というメニュー集で紹介しています。
※先月、紹介した「静岡おでん」。「しぞ~かおでんフェア」が、2月11~13日に呉服町通りや青葉シンボルロードなどで開催されます。
◆節分◆
立春の前日。
季節のすき間に当たる日には、邪気が入りやすいとされているので、魔除けのおまじないが発達しました。「ヒイラギイワシ」は、ヒイラギのトゲとイワシの臭さで邪気を追い払います。「豆まき」は、霊力があるとされている五穀の一つである豆をぶつけて鬼(邪気)を追い払います。また、自分の年齢分(数え年)の数だけ豆を食べ、体を邪気から守り、健康に過ごすことを願います。
最近では節分の日に、「恵方巻き」という太巻き寿司をスーパーやコンビニなどで見かけます。「恵方巻き」は、その年の縁起の良い方角(恵方)を向いて、太巻き寿司を1本丸かじりをするという関西の風習が日本全国に広がりました。
今年の恵方は「南南東」です。太巻き寿司を食べる時には、目を閉じて無言で食べきると、無病息災、商売繁盛などのねがいがかなうそうです。
◆針供養◆
2月8日の事始めの日に行われます。この日は、針仕事を休む日とされているので、古くなった針や折れた針などを、軟らかい豆腐やこんにゃくに刺して、裁縫仕事で使った針に感謝をし、神社に納めて供養し、裁縫の上達を願います。
最近では、家庭での針仕事が少なくなったために、家庭での行事としての針供養はすたれてしまいましたが、和裁・洋裁の仕事をしている人たちは行っています。昔からの行事がすたれていくことは、日本人の心遣いが忘れられるようで寂しくなります。
~静岡市の 旬の食材 紹介~
◆キンカン◆
旬 → 2~3月
産地→ 清水区
かんきつ類の中では最小のものです。キンカンは酸味が強く、そのままでは食べることができませんが、清水区で栽培されているキンカン(品名:こん太)は、酸味が少なく甘味が強いので、そのままでも食べられます。果肉が少ないため酸味が少ないのが特徴です。

清水市で栽培されている「こん太」 表面がツルっとしている

果肉がほとんどない。オレンジの皮の部分は少し硬いけど、白い部分は軟らかくて甘い
かんきつ類の皮には、カロテンやビタミンE、食物繊維が含まれています。これらは、体内の酸化や老化を防ぎ、機能の低下を防ぎます。そのまま皮ごと食べられるキンカン…食べてみたいですね。
~キンカンの甘露煮の作り方~ (酸っぱいキンカンを使います)
①ヘタを取ってきれいに洗う
②竹串で刺して穴をあけるか、包丁で切れ目を入れる
③たっぷりの湯で3分程ゆで、ザルにあけて湯をきる
④鍋に砂糖、水、③を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして30分程煮る。
※砂糖はキンカンの半分量、水はキンカンがかぶるくらいの量
◆大豆◆
節分の豆まきでは「炒り大豆」を使うので、大豆について紹介します。
夏の青い時期に収穫したものは「枝豆」としてゆでて食べます。収穫せずにそのまま置いて乾燥させると「乾燥大豆」になり保存できます。
乾燥大豆は、たっぷりの水に一晩浸けてから軟らかくなるまでゆでて料理に使います。「五目豆」や「ひじきと大豆の煮物」など煮豆に使いますね。他にも、炊き込みご飯やスープ、かき揚げなどにも使います。
ゆで大豆をつぶして作る「豆乳」からは、豆腐や湯葉を作り、豆腐からは厚揚げや油揚げ、がんもなどを作ります。また、ゆであがった大豆を納豆菌で発酵させると納豆になります。味噌や醤油も大豆を発酵させた食品です。大豆を使った食品はたくさんありますね。
大豆や大豆製品には、植物性タンパク質や食物繊維が豊富です。また、イソフラボンという成分も含まれ、これは女性ホルモンと同じ働きをします。脂質を含みますが、コレステロールを含まないという特徴があります。
~食と健康の ひとこと~
静岡県では、学校給食での完全給食(主食、おかず、牛乳がそろった給食)実施率は96.6%です。給食が楽しみだった、苦手だった、このおかずが大好きだったなど思い出があると思います。
明治22年に山形県の鶴岡町で提供されたのが、日本初の給食です。その後、昭和21年12月24日に、東京・千葉・神奈川で試験的に学校給食が始まりました。この日を記念して12月24日が給食記念日となりましたが、この日は冬休みのため、1ケ月後の1月24~30日を全国学校給食記念週間としています。
この1週間では、給食が始まった頃の食事を再現したり、地場産品を使ったり、世界各地の料理を紹介したりと、日常とは違った料理を提供しています。
また、学校給食では、行事食や郷土料理なども取り入れています。保育園では、2月の節分の日に「鬼面ライス」という行事食を取り入れている園があります。焼きそばやウインナー、ちくわ、グリンピースなどを使って、鬼の顔を作ります。それを食べて、鬼をやっつけるというものです。
この鬼面ライスの作り方は、健康づくり推進課で作成した「静岡の味を食卓に~伝えたい ふるさとの味~」というメニュー集で紹介しています。
※先月、紹介した「静岡おでん」。「しぞ~かおでんフェア」が、2月11~13日に呉服町通りや青葉シンボルロードなどで開催されます。
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