2009/02/25
冷凍ギョーザ事件以後、輸入食品の検査をたくさんやるべきだという声がとても大きくなりました。
しかし、検査の数をふやしただけでは、同じような事故を防ぐことは難しいと考えられます。
なぜかというと・・・
今、安全な食品を製造するために、できあがった食品を検査するだけでなく、材料からできあがりまでの行程の間に、いくつものチェックポイントを決めて管理するHACCP(ハサップと読みます)という方法を取り入れる工場が増えています。
この方法なら、より安全性の高い食品を製造できますが、それでも、悪意を持った人が有害な成分をわざと入れるような場合への対応は万全とはいえません。
食品テロともいえるような事件性の高いリスクについては、通常の安全管理(フードセーフティ)とは別のやり方(フードディフェンスとよびます)で管理すべきだという考え方が、食品業界や専門家の間で拡がっています。