海水と魚の腸炎ビブリオ菌数を調査しました
2009/08/24
昨年5月から、保健所食品衛生課で、海水は毎月、魚については春から夏にかけて腸炎ビブリオ菌数の調査を実施しました。海水も魚も駿河湾で採取しています。
- 海水温が20℃前後になると、海水中に腸炎ビブリオが存在し始めました。
- 海水温が24℃前後になると、魚に有意に腸炎ビブリオが付着していました。
- 魚の種類によっては、海水温が24℃以下でも腸炎ビブリオが検出されました。
海水温が上昇すると、魚に腸炎ビブリオが付着している可能性がありますので、魚介類の取り扱いには十分に注意しましょう。
※腸炎ビブリオとは
腸炎ビブリオ菌は食中毒菌の一つで、海水中に存在し、特に夏期に海水中で増殖します。そのため、魚をよく食べる地域では気をつけたい食中毒菌です。他の食中毒と同様に、8~20時間の潜伏期間の後、突然の下痢、腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。
腸炎ビブリオ菌は塩水を好み、真水に弱い性質を持ちます。また、増殖のスピードが極めて早いことが知られていますが、熱に非常に弱いことがわかっています。
魚を調理する際にはこれらに気を付けて調理しましょう。