2012/04/03
~食べごろ 旬の食材紹介~
◆筍~たけのこ~◆
春にしか収穫できない筍。春になると皮がついた生のものを手にする機会があるかと思います。
収穫した筍は、時間がたつにつれてアク(えぐみ)が強くなるので、すぐに茹でた方がよいでしょう。筍の下の部分にある赤い粒々が小さくて少ないもの、形は太めで短いものが軟らかい筍です。
※茹で方
①皮がついたまま、先端を少し斜めに切り落とす。皮に1カ所、縦に切り込みを入れておく。
②たっぷりの水を入れた鍋に入れ、糠と唐辛子を入れて竹串が通るくらいに茹でる。
③皮をつけたまま冷ました後、皮をむいてきれいに水洗いする。
茹でる時に皮をつけたままなのは、皮には筍の繊維を軟らかくする成分が含まれているのからです。また、糠は筍を早く軟らかくして白く仕上げるために、唐辛子はえぐみを抜くために入れます。糠が無い場合は、米のとぎ汁でも代用できます。茹でた筍は、水につけて冷蔵保存します。
筍は部位によって軟らかさが違います。軟らかい穂先の部分は汁物やあえ物、煮物に向きます。真ん中は、煮物や焼き物、揚げ物に向きます。硬い下の部分は、薄く切って使う炊き込みご飯や揚げ物に向きます。
筍は、繊維が多く硬く感じます。これは筍に豊富に含まれる不溶性の食物繊維です。不溶性の食物繊維には腸内で余分なコレステロールを吸収したり、便のガサを増やして便秘を防いで大腸内をきれいに保つ効果があります。
このホームページでメニューを紹介している「静岡の味を食卓に」の中で、「お茶の新芽と新筍の天ぷら」を紹介しています。春の香りがする季節の料理です。
~知っておこう!食のマナー~
◆食のマナー◆
春は、新しい環境の中で食事をする場面があります。食事をするときの姿勢がよいと印象も良くなります。
食べる時の姿勢は、椅子の背もたれから握りこぶし1つ分離れて座り、背筋を伸ばします。肘をついたり、足を組むことはやめましょう。
「いただきます」のあいさつをして、食べ物を口に入れたら口を閉じて噛みます。食べ物が口に入ったまま話をするのは避けましょう。和食や給食では、食器を持って食べる方が姿勢がきれいです。
食べ終わったら「ごちそうさま」のあいさつを忘れずに。
12月に紹介した「箸の使い方」もマナーのひとつです。こちらもご覧ください。