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11月

2012/11/13

食べごろ 旬の食材紹介

 ◆葱~ねぎ~◆
 
 寒くなり、鍋料理を食べたくなる季節です。鍋に欠かせないのが「根深ねぎ」。「白ねぎ」「太ねぎ」「長ねぎ」など呼び方はいろいろあります。
 生では、辛味や香りがあるので、麺類や汁物などの薬味として使いますが、火が通ると甘味がでます。くせがないので、すき焼きのような甘味のある味付けやカレーやトマトの味付けで調理したり、ポン酢やゴマだれにつけたりと、いろいろな味に合います。
 葱の香りは「アリシン」という成分です。アリシンは、糖質の分解を促したり、疲れをとるビタミンB1の吸収を助けます。また、血行を良くしたり、食欲を増進する効果もあります。
 葱の白い部分には、抗菌作用のある成分(ネギオール)が含まれているので、ウイルスから体を守る効果があります。ネギオールには他に、発汗・解熱作用もあります。寒くなるこれからの季節には、葱を食べると風邪予防の効果が期待できます。

 

 

 ◆柿~かき~◆
 
 ビタミンCを多く含む果物というと、柑橘類が思い浮かびますが、秋が旬の柿には、温州みかんの2倍のビタミンCが含まれています。ビタミンCには、皮膚や粘膜の生成や白血球の働きを助けて免疫力を高めるます。
 また、オレンジ色の柿には、βカロテンが多く含まれています。βカロテンには、皮膚や粘膜を強くしたり、活性酸素の働きを抑えて体を丈夫に保つ働きがあります。
 ビタミンCとβカロテンの働きから、柿には風邪を予防する効果が期待できます。
 柿には、甘柿と渋柿があります。甘柿には、丸みを帯びた富有柿、四角い次郎柿、細長い筆柿などがあります。渋柿もいくつもの種類があります。渋を抜く方法は、焼酎に漬ける、ドライアイスと一緒に密閉する、干柿にするなどがあります。
 干し柿の作り方はこちらをご覧ください。
 柿は、そのまま食べるだけでなく、白和えやなます、天ぷら、サラダと料理に使うこともできます。