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3月

2012/02/29

~食べごろ 旬の食材紹介~

◆山菜~さんさい~◆

 春になると植物の芽が出てきます。その芽の部分を食べるのが山菜。山菜には、植物が成長するための栄養がつまっています。山菜を食べたときに感じる苦みや香り、また、アクが強いのも栄養が凝縮されているためです。
 山菜は、油との相性が良いので天ぷらにします。タラの芽、ふきのとう、山ウド、こごみなどは天ぷらにすると、程よい苦味がおいしく感じます。
 他にも、タケノコやわらび、ふきなどは煮物、ウドは酢味噌和え、のびるは昆布和え、ふきのとうは味噌と合わせてフキ味噌など昔から作られてきた山菜の食べ方もあります。
 そのまま料理に使う山菜もありますが、わらびやぜんまいは重曹でゆでてアクを抜き、タケノコは糠を入れた水(または米のとぎ汁)と唐辛子でゆでてアクを抜きます。

 

 

◆夏みかん(甘夏みかん)◆

 温州みかんが終わる頃、いよかん、デコポン、夏みかんと大きなみかんが出始めます。
 今は、夏みかんよりも甘味が強い甘夏みかんが多くでています。
 果皮が厚くて粒が大きく、甘酸っぱい果汁が多くさわやかな後味です。酸っぱさが強いときには、砂糖やハチミツに漬けて甘くしたり、重曹をかけるという食べ方もあります。
 ビタミンB1やビタミンC、食物繊維、クエン酸を多く含みます。ビタミンB1、ビタミンC、クエン酸ともに疲労回復に効果があります。運動後に食べると、筋肉疲労を和らげます。

 きれいな果皮の夏みかんが手に入ったら、オレンジピールを作ってみませんか?
~オレンジピールの作り方~

〈材料〉
・夏みかんや甘夏、グレープフルーツ、レモンなどの果皮
・砂糖 ・・・みかんの果皮と同量(お好みで加減してください)

〈作り方〉
① 果皮はよく洗い、食べやすい大きさに切る。(拍子木切りや一口大など)
     
② ①を鍋に入れてたっぷりの水を加えて火にかける。沸騰したら湯をこぼす。
   この作業を3回ほど繰り返してアクを抜く。
③ ②の果皮を鍋に入れ、砂糖を加えて弱火にかける。水分がでてくるので弱火で煮
   詰めていく。(水分量が少ない場合は水を加えながら30分以上)
        

④ ときどき様子をみながら、水分が無くなるまで煮詰めたらできあがり。
  
     
  ここで、火を止めて砂糖を振りかけて混ぜると、オレンジピールのまわりに砂糖が
  コーティングされてカリッとした仕上がりになる。
        

※果皮は、内側の白い部分が厚い方が仕上がりが軟らかい
 オレンジピ―ルに溶かしたチョコレートをつけて冷やしたり、刻んでケーキやクッキー、パン生地に加えてもよい

 

~知りたい!食の基本~

◆消費期限・賞味期限◆

 食品を買うときに、一番に何を気にしますか?
 食品に表記されている日付を気にする方も多いと思います。この日付は、「消費期限」または「賞味期限」です。
 静岡市民対象に行った「静岡市食育推進計画意識アンケート調査」では、「消費期限、賞味期限」が食品の選択基準の中で最も高いものでした。
 どちらも、安全に食品を食べることができる日付ですが、食品によって使い分けられています。

◎消費期限
 製造(加工)日から5日以内に消費すべき食品につける。
 表示された保存方法で保存することで、変質や腐敗を防ぐことができる期限。
 肉や魚、牛乳、惣菜、弁当などに表記されている。

◎賞味期限
 長期保存できるものにつける。
 表示された方法で保存することで品質を保持できる年月日を表す。
 缶詰や瓶詰、レトルト食品、冷凍食品などに表記されている。

 

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 成人一日の野菜の摂取目標量をご存じですか?
 一日350gです。(そのうち1/3量・・・100g程は緑黄色野菜を食べたいのですが)
 毎年、国民健康・栄養調査が行われています。無作為抽出された地区で調査があるので、対象となった方もいらっしゃるでしょう。
 平成22年の調査結果が最近出ましたが、20歳以上の成人の野菜摂取量の平均は281.7gでした。食べていると思っていても目標量にはまだまだ足りていません。70gほど足りませんが、70gはおよそトマト1個やナス1本、おでんの大根1つ、小針のお浸し1つくらいの量です。あとこのくらい、毎日の食事にプラスしたいですね。
 野菜は生野菜で食べようとするとガサが大きく食べるのが一苦労です。ひと手間かかりますが、お浸しや汁物、煮込み料理にするとたくさんの量でも食べやすくなります。
 また、野菜は時間があるときに下準備をしておくと使いやすくなります。葉物野菜は下茹でして冷凍しておく、小口切りの葱を冷凍しておく、大根おろしを冷凍しておく、乾燥野菜(ワカメやごぼう、干し椎茸、きくらげなど)を常備しておくなどすると調理の手間が省けます。