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2月

2012/02/02

~食べごろ 旬の食材紹介~

◆鱈~たら~◆

 冬の料理といえば鍋料理。いろいろなスープの素が市販されているので、手軽に家庭で調理して食べることができます。
 冬が旬の鱈は、白身で高タンパク低脂肪、身にくせがなく、どんな味付けにも合うので鍋料理にも使いやすい魚です。
 他にも、シチューやブイヤベースなどの洋食や油を使ったフライやムニエル、蒸し料理や味噌漬け焼きなどいろいろな料理に合います。
 鱈は、身の部分だけでなく白子やたらこも出回っています。この二つは、脂質を多く含んでいるので高カロリーです。食べる量に注意しましょう。
 鱈は切り身で販売しています。購入の際は、淡いピンクがかっっていて身が割れていないものを選んでください。
 また、加工した「甘塩たら」もあります。こちらは塩味がついているので、料理に使う際には気をつけて下さい。

 

◆大根~だいこん~◆

 一年中、出回っていますが、冬が旬の野菜です。寒い時期の大根は甘味があり、煮物や汁物などの煮込み料理にあいます。
 葉に近い部分が緑がかった青首大根が主流ですが、大きな桜島大根や丸い聖護院大根、赤く小さなラディッシュ、辛みが強い辛み大根などいろいろな種類があります。
 大根は、消化酵素を含んでいるので、胃腸での働きを助けて胃もたれを防ぎます。また、魚の焦げに含まれる物質を解毒する働きもあります。(焼き魚には大根おろしをつけますね)
 大根の葉には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。白い根の部分とは違う栄養素も含まれています。炒め物や汁物などに、葉もしっかり使うことをお勧めします。
※大根がたくさん手に入ったときには、大根おろしにすると冷凍保存でき、料理に使うときに便利です。みぞれ鍋やみぞれ汁、魚のみぞれ煮などで使えます。(イオンキミサワからの情報です)

 

タッパ―など家にある入れ物でできる
【かんたん 大根の甘酢漬け】

〈材料〉
・大根  ・・・1/3~1/4本  ・酢  ・・・30g
・乾燥昆布・・・適宜     ・砂糖 ・・・85g
・唐辛子 ・・・1本      ・塩  ・・・・10~15g
 (調味料の量は大根の大きさによって調節してください)

〈作り方〉
① 大根は、大根をつける容器の長さに合わせて切る。
② ①を縦1/2か1/4に切り、、昆布を敷いた容器に入れる。

       
 

 

 

 

 


③ 酢、砂糖、塩を合わせて②の大根の上にかける。唐辛子も入れる。


 

 

 

 



④ 一日漬けると水分がでてくる。食べる分だけを好みの大きさに切る。

※漬ける時間が長ければ味がしみ込みます。好みの漬け具合で食べて下さい。
  ゆずを加えると香りがよくなります。
 

 

~知りたい!食の基本~

◆野菜の分類◆

 野菜は、緑や赤など色の濃い「緑黄色野菜」と、白や淡い緑の「その他の野菜」に分けることができます。
 「緑黄色野菜」は、100gあたりβカロテンという栄養素が600μg以上含まれている野菜です。人参やホウレン草、トマト、南瓜、ブロッコリーなどが緑黄色野菜になります。
 βカロテンは、体の中で必要な量だけビタミンAに変わる栄養素です。ビタミンAは目に必要なだけでなく、皮膚や粘膜を丈夫にして、ウイルスの感染を防ぐ働きをします。
 また、カルシウムや鉄分、ビタミンCなどを多く含む緑黄色野菜もあります。1日に100g以上をめざして食べましょう。(100gの目安はトマト1個です)
 「その他の野菜」は「緑黄色野菜」以外の野菜でキャベツ、白菜、大根、玉ねぎ、なすなどです。その他の野菜には、カリウムやカルシウム、ビタミンC、消化酵素などを多く含むものがあります。ビタミンCは白血球の働きを助けて免疫力を高めます。免疫力を高めて体を守るためにも1日に250gをめざして食べましょう。
 平成22年に行われた国民健康・栄養調査では、成人(20歳以上)の野菜の摂取量は281.7gと目標量の350gに足りていないという結果がでています。(緑黄色野菜は93.3g、その他の野菜は188.4gです)
 風邪やインフルエンザが流行っているこの時期、体の中から免疫力を高めて感染を防ぐためにも野菜をたくさん食べましょう。
 また、外出から戻った時は、手洗い・うがいをしっかりしてウイルス感染を防ぎましょう。
(四季たよりの昨年1月号では、手洗い・うがいについて書いています。http://www.tabeshizu.net/shokuiku/topics_detail/id=388このURLをクリックすると記事を読むことができます。)