大きくする 標準 小さくする

12月

2010/11/30

~日本の 伝統・行事 紹介~

◆冬至◆
 一年中で最も昼が短く、夜が長いとされる日です。
 冬至には、カボチャやこんにゃく、冬至粥などを食べたり、ゆず湯に入る風習があります。
・カボチャ →寒い冬に食べることができる貴重な緑黄色野菜。生命力があり、栄養豊富な野菜
・こんにゃく→体内を清める魔除けの食べ物
・冬至粥 →小豆粥。小豆は邪気を払うとされ、運気を呼び込む食べ物
・ゆず湯 →香りが強く、その香りが邪気を払う。また、血行を促進して体を温め、風邪予防になる
 冬至に「ん」のつく食べ物を食べると「運」を呼び込めるといわれ、ニンジン、ダイコン、レンコン、キンカン、うどんなどを「運盛り」といって、縁起を担いで食べるという風習がありました。カボチャは「ナンキン」と呼ばれていたので、「ん」のつく代表的な食べ物です。

    
    かぼちゃの甘煮・・・冬至の日の料理のひとつ。


◆大みそか◆
 一年の終わりの日。大みそかから元旦にかけて行われる行事を「年越し」、年越しの夜を「除夜」といいます。歳神様を迎えるために
心身を清め、終夜眠らずに過ごすのが、年越しの古いかたちのようです。
 年越しには特別な食事を食べる習慣が全国的にあり、そのひとつが「年越しそば」。
 年越しそばは、「細く長く達者に暮らすことを願う」「一年の苦労を切り捨て、翌年に持ち越さない(そばは切れやすいことから)」など、縁起を担いで食べるものです。また、金銀細工師が金粉を集めるために、そば団子を使ったことから「金を集める縁起物」の意味もあります。
 年越しの夜、その年の最後の行事となるのが、「除夜の鐘」。深夜0時をはさむ時間帯に寺院の梵鐘(ぼんしょう)を、煩悩(ぼんのう)の数とされる108回つきます。



~静岡市 旬の食材 紹介~
 これからの季節の果物といえば、みかんなどの柑橘類(かんきつるい)です。静岡市では、うんしゅうみかん、きよみ、はるみ、デコポン、レモンなどいろいろな種類の柑橘類が栽培され、春先まで店頭にならびます。

◆みかん(うんしゅうみかん)◆

    旬 → 12月~2月
  産地 → 静岡市全域


 静岡県での栽培は、志太郡岡部町が最初とされています。ここから、清水、沼津、三ケ日と静岡県内各地へ広がりました。静岡市内では、清水や小坂などで「青島みかん」という種類が栽培されています。
 みかんに多く含まれる栄養素といえば「ビタミンC」と「クエン酸」。ビタミンCには粘膜や皮膚を丈夫にする働き、クエン酸には筋肉疲労を回復させる働きがあります。また、果肉を包んでいる「じょうのう膜」には、ポリフェノールという成分が含まれています。
 静岡市の駿府公園には、「家康公 お手植えみかん」があり、毎年、実をつけています。


◆レモン◆

   旬 → 10月~5月
  産地→ 清水区由比、葵区産 など


 国産のレモンは皮に緑が残る状態で販売され、寒いころに出回ります。防腐剤や防カビ剤の心配がないので、国産レモンを店頭で見かけることが多くなりました。
 レモンといえば「ビタミンC」。ビタミンCの量は柑橘類の中でも多いことが知られ、食品の表示に「レモン○コ分」と書かれたものも見かけます。
 そのまま食べることはありませんが、果汁は魚介類や肉の臭み消しや、リンゴやバナナの酸化防止として使われます。また、レモンを薄切りにしハチミツ漬けにしたり、果汁に甘味を加えてジュースにしたり、加熱してジャムにします。
 果汁を絞る前に、軽く手で押さえるようにしてマナ板などの上で転がすと、たくさんの果汁を絞ることができます。

     



◆ブロッコリー、カリフラワー◆

   旬 → 11月~2月


 どちらもビタミンCを多く含み、つぼみを食べる冬が旬の野菜です。形も似ていますね。
◎ブロッコリー
 冬が旬の野菜が少ない中で貴重な緑黄色野菜。カロテンも多く含みます。体調を崩しやすい冬には、ビタミン補給に食べたいものです。
 つぼみの部分だけでなく、茎の部分も食べることができます。茎の硬さが気になるときには、外側をそぎ落として中を使うと軟らかく食べやすくなります。

◎カリフラワー
 カリフラワーのビタミンCは、熱に強いので煮込み料理に向きます。シチューやポトフなどの料理は体が温まりますね。
 アクがあるので下ゆでをしますが、このとき、小麦粉を加えたり、酢やレモンを加えてゆでると、白くきれいにゆであがります。

     
     静岡市で栽培されたもの。静岡市では種類豊富な野菜や果物が栽培されています。



~食と健康の ひとこと~
 お酒の席が多くなる時期です。お酒の量だけでなく、食べる量も増え、食べすぎとなる日が多くなることが心配されます。

◎お酒の席で注意したいこと
 ・揚げものは少なめに(カロリーを抑えるため、刺身やく串ものに)
 ・野菜を食べる(肉、魚などタンパク質が多くなりがち)
 ・ご飯ものが食べられる余裕を残す(お酒、おつまみを食べすぎないために)

◎体に影響が出ないお酒の量は・・・
 目安量を覚えておきましょう。
 ・ビール 中瓶1本
 ・日本酒 1合
 ・焼酎  1/2合
 ・ワイン グラス2杯

 冬のおつまみは鍋がおすすめです。野菜、肉、魚、シメのご飯や麺・・・とバランス良く食べることができる料理です。
また、家でも鍋料理がおすすめ・・・
 ・野菜や肉など、冷蔵庫の残りものをいかすことができる
 ・ふところ具合に応じて自由自在(カニ、たら、つみれ・・・食材を選んで)
 ・薬味の工夫次第で、子どもから高齢者まで好みに応じた味が楽しめる
と、家の食材在庫一掃ができたり、幅広い年齢層にも対応できます。また、鍋用のスープもいろいろな種類が店頭に並んでいます。これらを利用すれば、仕事帰りでも短時間で野菜、肉、魚、ご飯とバランスよい食事が準備できます。