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10月

2010/10/01

~日本の 伝統・行事 紹介~

◆恵比寿講~えびすこう~◆

 全国に点在する「えびす神社」のお祭り。
 えびす様は、10月に出雲へ出かけない「留守神様」なので、10月または月遅れの11月にお祭りを行います。
 静岡市では葵区の西宮神社(毎年10月19~20日)、清水区の西宮神社(毎年10月19~20日)で行われます。
 えびす様は商売繁盛の神様。お金をかき集めるようにと願う「熊手」が売られています。自営業や商社など、商売に携わる人々でにぎわいます。
 えびす講の日は、商家では、餅や精進料理、晴れの料理など、特別な料理を作るところもあるようです。また、お家繁盛の神様でもあるため、商家でなくても「熊手」を飾る家もあるようです。

        静岡市葵区の西宮神社での恵比寿講
          

         縁起の良い飾りがついた、色鮮やかな「熊手」
                 



◆体育の日~たいいくのひ~◆

 1964年に東京オリンピックが開催されたのを記念し、開会式が行われた「10月10日」を「体育の日」としました。しかし今日では、ハッピーマンデイが導入され、10月の第2月曜日が体育の日となりました。
 体育の日には、運動会やスポーツイベントが行われることが多いですね。
 ところで、静岡市発祥の「バルーンバレー」をご存じですか?
 ビーチボールを使ったバレーボールです。バレーボールコートを使い、ルールもバレーボールとほとんど同じです。1チーム6人(男女混合で男子は2名以下)、ビーチボールを使うので、老若男女が楽しめます。公式ボールが作られ、72団体が登録しています。
 今では、ウォーキングなど特別な道具が必要なく、時間が空いているときにできるものや、新しく作られたスポーツもあり、自分の年齢や体力にあったスポーツが探しやすくなっています。
 体を動かすのは慣れです。最初は面倒でも動いているうちに楽しさが出てきて、体を動かすことが苦ではなくなります。まずは、毎日の生活の中で、「歩く」ことから始めてみませんか?

 

~静岡市 旬の食材 紹介~

◆やまいも◆

   旬 →秋~冬
   産地→静岡市葵区本山地区で栽培(自然薯)

 「やまいも」は、長芋やいちょう芋、大和芋などの総称です。その中でも自然薯(じねんじょ)は、山に自生する日本原産の野生種で、くねくね曲がった形をしています。栽培されている自然薯は「ヤマノイモ」という中国から伝来したもので、日本原産のものとは違い、まっすぐに伸びます。
 秋から冬にかけて「芋」と「むかご(実)」を食べます。「芋」は、すりおろして味噌汁を加えた「とろろ汁」が定番です。他に、オーブントースターで焼くと里芋のようなほくほくした味わいになります。「むかご」は桜エビとかき揚げにしたり、お米といっしょに炊いたり、そのまま蒸して食べます。
 「やまいも」はほとんどが良質なデンプン質で、しかもアミラーゼというデンプン分解酵素を含みます。ごはんもデンプン質なので、「とろろ飯」はとても消化がよく、胃にやさしい食べ物です。
 静岡市では、安東広重の「東海道五十三次」に描かれた「鞠子宿」の「丁字屋」が有名で、現在でも「とろろ飯」を食べることができます。
 やまいもをすりおろし、味噌汁(だし汁)をすり混ぜると、一か月をほど冷凍保存ができます。チャック付きの冷凍保存袋に入れ、空気を出して冷凍保存します。食べるときは自然解凍し、すりばちで練り直すと風味や粘りを再度引き出すことができます。

           自然薯(じねんじょ)
           

 

◆キウイ レインボーレッド◆

   旬 →10月~
   産地→静岡市清水区由比、葵区池ヶ谷など

 静岡県富士市(旧富士川町)生まれのキウイフルーツ。緑色のキウイフルーツよりも小さく、表面の産毛が無くツルッとしています。果肉が黄色で、中心が赤く色鮮やか。酸味がほとんどなく糖度が20度と高いので、甘く食べやすいキウイです。
 キウイフルーツには、タンパク質分解酵素が含まれているのでゼラチンが固まりにくい難点がありますが、レインボーレッドにはタンパク質分解酵素の含有量が少ないので、ゼリーに混ぜても固まります。

         まん中が赤いレインボーレッド。産毛が無く、小ぶりなキウイ。
         

 


~食と健康の ひとこと~

 ウォーキングをしている人が増えています。このとき、ただ歩くだけでなく、腕の振りや腰の動かし方、足の出し方を意識して歩くと、体幹(コア)という体の芯の部分を鍛えられます。また、姿勢が良くなったり、柔軟性が増したり、肩こりや腰痛の予防、また内臓の働きを活発にしたり、健康増進にもつながります。
 背筋を伸ばして、肩の力を抜いて腕全体を振り、足は親指の付け根から押し出すように地面を蹴り、着地はかかとから・・・が理想です。
 しかし、慣れないと歩きにくいので、慣れるまでは普段の歩きの中に、区間をきめて理想の歩きをとり入れてみましょう。少しずつ、距離を伸ばしていきたいですね。

               背筋を伸ばす          肩の力を抜いて、腕全体を振る        

                       かかとからつける

       親指の付け根から押し出すように

 

 

 

~静岡市食生活改善推進員の紹介~

 今年度も「静岡市食生活改善推進員 養成講座」が始まりました。静岡市では毎年「養成講座」を開催し、食生活改善推進員を養成しています。
 「食生活改善推進員(食改、ヘルスメイト)」は、どんな活動をしているのでしょうか?少しだけ紹介します。
 「食生活改善推進協議会」というボランティア組織の一員で、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、食生活改善をテーマにした健康づくり地区組織の実践活動に参加しています。
 静岡市では、葵、駿河、清水、蒲原、由比の5支部、12地区を活動単位とし、「親子料理教室」「子育て応援教室」「いきいき健康講座」などを開き、活動しています。また、各保健福祉センターまつりや食育まつりでも活動しています。