鶏肉や卵を食べたら、鳥インフルエンザに感染するの?
2009/03/05
出現が心配されている「新型インフルエンザ」は、鳥インフルエンザがウイルスの変異で人への感染力が高まったものと考えられていますが、現状では、たとえインフルエンザにかかった鳥の肉や卵を食べたとしても、高病原性インフルエンザが人に伝染することはないと考えられています。
なぜかというと…
- もともと鳥のインフルエンザは、簡単に人の細胞に入れないので感染しにくい
- 鶏肉や卵は次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液で洗浄、殺菌されている
- インフルエンザウイルスは、胃に入れば胃酸でこわされてしまう
- 熱を加えて調理すれば、その時点でウイルスはこわれてしまうのでさらに安全
海外で人が高病原性鳥インフルエンザに感染した例は、ほぼすべてが養鶏場や市場などで、感染した生鳥と人間が濃厚に接触しています。空中にまきちらされたウィルスを大量に吸い込むことで感染がおこったと考えられます。
BSEにもいえることですが、鳥インフルエンザによる国内での人間への被害は、病気そのものではなく、鶏や卵のロスによる経済的被害と、誤った情報の流布や不安感から生じた風評被害です。平成16年の国内発生では、発生養鶏場以外にも風評被害から多くの養鶏業者が廃業に追い込まれました。
消費者の方には、冷静な対応をお願いします。
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