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8月

2012/08/01

食べごろ 旬の食材紹介

◆ピーマン◆
 唐辛子の仲間ですが、辛み成分のカプサイシンはほとんど含みません。
 ピーマンといえば緑色。でもこの緑色は未熟な実を収穫したものです。収穫せずにおくと緑→黄、緑→赤へと色が変化します。
 緑色のピーマンは苦味が特徴です。この苦味が苦手な人も多いのではないでしょうか。でも、この苦味は緑色の未熟なときには強く、熟して色が変わると苦味が消えて甘味がでてきます。
 青椒肉絲や酢豚、ピザ、オムレツ、金平、お浸しなど和・洋・中いろいろな料理に使え、料理の彩としても重宝する野菜です。
 ピーマンは、βカロテンとビタミンCを多く含み、βカロテンは体内に入るとビタミンAに変わります。ビタミンA、ビタミンCのどちらも、体の免疫力や抵抗力を高め、病気や老化から身を守る働きをします。
 ビタミンAは油と一緒にとると吸収がよくなります。また、ピーマンに含まれるビタミンCは熱に強いものです。そのため、ピーマンは油を使った料理で食べたいですね。

 

◆いか◆
 「イカ」と一言で言ってしまいますが、スルメイカ、ヤリイカ、アオリイカ、コウイカなどいろいろな種類があります。その中でも、イカ漁の80~90%を占めるのがスルメイカです。スルメイカの旬は夏~秋で別名を「夏イカ」とも言います。
 イカは、ビタミンEやタウリンを多く含みます。ビタミンEは、血液中のコレステロールの酸化を防いで、血管にコレステロールが付着するのを防ぎ、血液の流れが悪くなるのを防ぎます。タウリンは、血中コレステロールを下げる働きをします。
 いろいろな種類があるイカは、食べたときの甘味やうま味などの味覚の違い、イカの身の厚さが違うことによる食感の違いがあり、イカによって味が違います。種類により出回る時期が違うので1年中おいしく食べることができるイカ。魚屋さんで種類を聞いて、食べ比べてみたくなりませんか。

 

 

知りたい!食事と健康

~水分補給~
 今年の夏も暑くなるという予報がでていました。
 外ではもちろん暑くて汗が出ます。また、室内では節電のためエアコンの設定温度を高くしたり、エアコンをつけずに過ごして汗をかいていませんか?
 体は体温を一定に保つため、汗を出して体温が上がり過ぎるのを防ぎます。このとき、体内に蓄えられている水分を失います。汗以外にも、呼吸(皮膚呼吸も含め)や排泄で水分を失い、体内の水分は常に減ります。
 一日に体内から失われる水分は2~3リットル。暑い日や外で活動する時には、それ以上の水分が失われます。当然、補給したい水分も2~3リットル。しかし、水分は食事を食べても補給できます。野菜や汁物、すべての料理に水分が含まれている分を差し引くと、水などを飲む量は、1.5~2リットルになります。
 大事なことは、のどが渇いたと感じる前に水分補給をすること。のどが渇いて一気に水を飲んでも、そのまま吸収されるわけではありません。こまめに飲むことで、常に水分が吸収されて熱中症を防ぎます。
※汗は、塩分やミネラルも含んでいます。水分補給は水だけでなく、塩分やミネラルを含むものが適しています。とはいっても、甘味が強いスポーツドリンクやジュースの飲み過ぎには注意しましょう。