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6月

2010/06/01

~日本の 伝統・行事 紹介~

 

◆梅雨◆
 日本では、5~7月にかけてみられる雨の多い時期のこと。雨足の強くない雨が、長期にわたって続くのが特徴。静岡では、6月中旬~7月中旬頃が梅雨の時期です。梅の実が熟す頃の雨なので、「梅雨」となったという説があります。
 またこの時期は、湿度が高く、気温も高いため、カビが発生しやすく食品の保存が気になります。そのため、「黴(かび)」の文字を使い、「黴雨(ばいう)」という呼び方もあるようです。

 

◆食育月間◆
  毎年6月は食育月間、毎月19日は食育の日です。
 静岡市では、22年度の食育推進「朝食を食べよう!~欠食率0をめざして~」のテーマで取り組みます。
  みなさんは、朝食を食べていますか?
  夜寝てから朝起きるまでの時間は何時間ありますか?4時間?6時間?8時間?寝ている間は、何も飲まず、何も食べず長い時間を過ごしていますが、寝ている間も、体の中や頭の中は働いているのでエネルギーを使っています。また、寝ている時間に体がつくられるので、たくさんの栄養素も使います。朝、寝ている間に使ったエネルギーや栄養素を補給しなければ、体も頭も働きません。朝食は、活動するためのエネルギー補給や体をつくるための栄養補給の食事として、一日の中でとても大切な食事なのです。
 「朝は食欲がない」「食事よりも寝ていたい」という方は…
 夜の行動を思い出して下さい。お酒の量は?夕食後、寝る前に何か食べたものは?布団に入った時間は?
 胃の中の食べ物を消化してから眠りにつかないと、朝は食欲がでません。そのためには、寝る1~2時間前には食べ終わるといいですね。また、夕食時の大量の飲酒や寝る前の飲酒は、眠りを浅くし、朝すっきり起きることができません。
 朝の食欲は、起きてから30分程するとでてきます。いつもより30分早く起きるために、寝る時間を少し早くしたいですね。

  

 

~静岡市 旬の食材 紹介~

 

◆桃(モモ)◆
 静岡市長田地区(安倍川河口の西側)で栽培されています。様々な品種が栽培されているので、早いものは5月下旬頃から出荷されます。品種ごとに味に違いがあるので、一口に「モモ」と言っても、いろいろ楽しみたいですね。
 モモは甘味が強いけれど、キウイやりんご、ぶどうよりもカロリーが低い果物です。「ペクチン」という食物繊維が多く含まれているので、整腸作用があります。食べる1~2時間前から冷蔵庫で冷やすと、程よく冷えて甘味も感じられ、おいしく食べることができます。
 モモは傷みやすい果物です。食べきれない時には、ジャムやコンポートにすると保存できます。

 

◆枇杷(ビワ)◆
 静岡市では、由比の倉沢地区(駿河湾に面した斜面で栽培)のビワが大粒で甘いと有名です。6月初旬~中旬が出回り時期。ビワは出回る期間が短く、目にする機会が少ない果物だからこそ季節を感じることができます。さっぱりした甘さと水分があり、暑くなるこの時期には、冷やして食べるとおいしさを感じます。
 オレンジ色が鮮やかなビワには、カロテンが豊富に含まれます。カロテンは体の中でビタミンAに変化して働きます。目の疲れやドライアイなどの目のトラブルに効果があります。
 出回る時期が短いビワ。いつも買い物に出かけるお店で気にかけてみてください。

 

 

~食と健康の ひとこと~
 

 6月は、雨が多い梅雨の時期です。気温・湿度とも高くなり、食品が傷みやすくなります。生ものや調理したものは、できるだけそのときに食べましょう。保存する時には、冷蔵庫や冷凍庫を活用し、低温保存や冷凍保存を心がけましょう。また、十分な加熱も食中毒予防の第一歩です。
 幼稚園や保育園、学校、職場へと手作り弁当を持っていく方は、暑い時期は心配ですね。
 まず、調理前は、食品に細菌をつけないために手を洗いましょう。揚げ物や煮物などで十分に加熱をする、やや濃い目の味付けにする、味付けに梅や酢を使うなどの調理が細菌の増殖を防ぎます。また、お弁当のふたをする前に、必ず冷ましましょう。お弁当は涼しい所に置き、保冷剤を添えるとより安心です。