東海大学短期大学部の三輪です。
名前:三輪 憲永日付:2015/12/10 14:14:38
東海大学短期大学部の三輪です。
平成27年度~平成30年度の「静岡市食の安心・安全アクションプラン」を確認させていただきました。新規事業が2事業、名称変更の事業がいくつかあり、61の事業を展開するプランになっています。新規事業は「28.食の安心・安全に関する講座の開催」および「45.イベント等の指導」の2事業のようです。昨年の安倍川花火大会の食中毒発生を意識しての新規事業と思われます。
消費者が、食に関して不安に感じること調査すると、遺伝子組換え食品、食品添加物、残留農薬、放射性物質汚染等に関することが、比較的多いように思います。それらに比べて、細菌性食中毒に対して不安を感じている消費者は少ないような気がします。しかし、現実的な健康被害という面では、圧倒的に細菌性食中毒による被害が大きく、厚生労働省の統計によると、1996年~2014年まで、食中毒で125人の方が亡くなっていますが、その約半数の60人は細菌性食中毒が原因で、腸管出血性大腸菌による死者は37人と最も多い状況です。消費者の不安と実際の健康被害が必ずしも一致しているわけではないと思います。実際のリスクについて、消費者の正しい理解を求めていく必要があるのではないかと思います。