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7月

2012/06/21

~食べごろ 旬の食材紹介~

◆冬瓜~とうがん~◆

 「冬の瓜」と書くので、冬に収穫される野菜のようですが、夏が旬の野菜です。夏に収穫すると冬まで保存できることから「冬瓜」と名前がつきました。
 水分やカリウム、ビタミンCを多く含む野菜です。汗で水分が失われた体の水分補給になります。また、果物が出回りにくい夏場のビタミンC補給もできます。
 煮物やスープ、あんかけなどの煮込み料理にすると、味がしみ込みやすくおいしく食べることができます。だしを効かせて薄味で煮てから冷やすと、暑くて食欲がないときでも食べやすい一品になります。また、淡白な味の野菜なので、甘く煮付けて冷やすとデザートにもなります。

 

◆ブルーベリー◆

 7月前後の短い期間が出回り時期です。熟したものは、酸味が少なく甘いのでそのまま食べられます。
 ブルーベリーは「目にいい」と言われます。ブルーベリーの青紫色の色素に含まれる「アントシアニン」が網膜に働きかけて、見えにくさや目の疲れを解消します。
 また、ビタミンEや食物繊維も豊富です。ビタミンEは、血管の老化を抑制して動脈硬化や心筋梗塞を防ぎます。また、血行を良くするので、肩こりや冷え性にも効果があります。
 種が小さくて皮が薄いので、ブドウのように皮や種を残すことがないので、食べやすい果物です。しかし、傷みやすいので、すぐに食べない場合は、冷凍やジャムにするのがおすすめです。

 

◇野菜でデザートを作ってみよう◇
冬瓜のコンポート
(4人分)
・冬瓜・・・・・・・・1/4コ (約700g)
・砂糖・・・・・・・・80~90g
・はちみつ・・・・大さじ2
・水・・・・・・・・・・1/2カップ
・レモン汁・・・・・大さじ1(約1/2コ分)

(作り方)
①冬瓜は皮と種を取り除いて一口大に切る。
②鍋に①と水(分量外)を入れ、火にかけてやわらかくゆでる。
 ゆであがったら、冬瓜はザルにあげる。
 
③鍋に分量の水と砂糖、はちみつを入れて火にかけ、砂糖が溶けたら②を加えて弱火で20分ほど煮る。
④粗熱がとれたらレモン汁を加え、冷蔵庫で冷やす。
   
   
※ヨーグルトをかけたり、フルーツポンチに加えてもよいです。
 ③で水の代わりにオレンジやパインジュース、ワインを使ってもよいです。
 (ジュースやワインを使う場合は砂糖の量を調節してください)

 

~知りたい!食の基本~

◆食中毒予防のポイント◆

 梅雨の時期は、気温と湿度が高いので特に食中毒が発生しやすく、食べ物を扱う際には注意が必要です。気をつけたいのは次の点です。
 1 手洗い
   調理をする前、食べる前など必ず手を洗いましょう。
   いろいろなものに触れる手は、きれいに見えても汚れています。
   また、傷には菌がつきやすいので、食品が触れるような部分に傷がある場合には特に注意しましょう。

 2 加熱調理
   しっかり加熱するのが一番効果的。75℃で1分加熱(中心温度)が食中毒防止の目安の温度です。
   また、温めなおすときにも十分に加熱しましょう。(目安は75℃以上)

 3 温度管理
   冷蔵品は10℃以下、冷凍品は-15℃以下で保存しましょう。
   買い物から帰ったら、冷蔵品・冷凍品はすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れます。
   このとき、肉や魚のパックから汁が漏れないようにします。
   また、調理後の料理は長時間室温で放置すると傷む原因になります。
   すぐに食べない場合は、冷蔵庫で保管しましょう。

 今では、ノロウイルスなど、季節に関係なく食中毒の原因となるウイルスがあり、一年中、注意が必要です。ウイルスや菌を持ち込まないことが大切です。調理の前や食べる前だけでなく、帰宅後にも手洗いをしましょう。

 

◇食生活改善推進員◇

 「静岡市食生活改善推進協議会」に属し、地域で食を通じたボランティア活動をしていただいています。
 食生活改善推進員として活動するためには、毎年開催される「食生活改善推進員養成講座」を受講していただいた後、協議会へ加入していただきます。
 この養成講座では、年代別の食生活や食品衛生、献立作成、調理実習などを学びます。これらの知識や技術を活かして、地域での健康な食生活や食生活改善への活動をしていただきます。
 というと、難しくて堅苦しい活動のように思えますが、お母さんとお子さんが一緒に作るおやつ教室や、男性のための簡単料理教室などの実習を通したものが中心で、食生活改善推進員自身で楽しく活動できるよう工夫することができます。
 平成24年度の養成講座は7月17日(火)から申し込みを受け付けます。開講は9月からです。あなたも食を通じた健康づくり活動に参加してみませんか。

※静岡市食生活改善推進員養成講座については、「静岡気分7月1日号」をご覧ください。