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合成添加物は、天然添加物より危険?

2009/03/04

 「天然、自然のものは安全」「化学合成されたものは危険」と思われることが多いのですが、それは大きな間違いです平成16年に発がん作用を示す可能性があるとして使用禁止になったアカネ色素は、植物由来の天然の着色料でした。

 天然か人工かでは、物質の危険性は比べられません。人工的に作られた添加物はきちんとその安全性が実験で確かめられているので、科学的な安全性のデータのない天然のものよりも安全性を確保しやすいともいえます。

 ちなみに、食品添加物は自然の食べ物にもともと入っていた物質を取り出したり、化学的に合成、製造したものが多く(できた成分が同じなら天然でも合成でも安全性は変わりません)、自然には存在しない全くの人工のものはとても少なくなっています。

 食品衛生法では、天然添加物、合成添加物という区別はせず、「既存添加物」、「指定添加物」という分類をしています。

天然と合成添加物の使用量