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食品添加物って、体に悪いから食べないほうがいい?

2009/03/04

 16世紀のスイスの医学者、錬金術師のパラケルススが、次のような言葉を残しています。

「すべての物質は毒であり、薬である。量が毒か薬かを区別する。」

 

 つまり、食品添加物に限らず、どんなものでも食べすぎたら毒であり、反対にここまでなら食べても大丈夫という量があります。

 その中で、食品添加物が一般の食べ物に比べて危険性が高いかというと、そうとも言えません。

添加物の毒性

 例えば、ハムやベーコンに使われる保存料のソルビン酸の急性毒性(一度にたくさん体内に入れた時の毒性)は、食塩と同じくらいです。食品に使われる量は食塩の方が比較にならないくらい多いので、食生活においてはソルビン酸よりも食塩の方が危険性が高いといえます。

 食品添加物は、食べても健康に影響のない量が調べられ、それよりもさらに少ない量だけが使えると決まっています。

 通常の食生活では、食品添加物が原因で健康を害することはまずないといってよいでしょう。

 それよりも、食中毒や栄養の偏り、食べ過ぎ、食べなさ過ぎの方が、健康に与える影響は大きいといえます。